十勝は北海道の背骨と称される日高山脈と、屋根と称される大雪山系に囲まれた場所です。
ぐるっと見回すと、山ばかり。
山の言い方の違いは一体どこにあるんでしょうか。
然別湖周辺の大雪山系に属している山々を登ってから気になってしまったので、調べてみました。
- 日高山脈と大雪山系って何が違うの?
- そもそも山って何?
- 岳と山って違うの?
- 山岳部とワンダーフォーゲル部って一緒?
- 山男が言う稜線とかカールが分からない
などなど、山についてのあれこれが気になっている!という方の参考になれば幸いです。
そもそも山って何?
山の概念
平地よりも高く盛り上がって、傾斜している地形や場所のこと。
岳は山と何が違うのか
山より険しく高い山。特に高い山につけられる。ごつごつした山や、堅い岩石でできている山を示す事も。嶽は岳の旧字体。
もしかしたら感覚とか、名前の響きとかで決められているのかも知れないと思いました。
北海道の有名な山・岳
山男なたろう氏の話を参考に、主要だと思われる山々を描きだしてみました。
※描き切れなかった山もあります。
大雪山系は石狩山地、と表記される事もあるようです。
大雪山系は十勝連峰・表大雪・北大雪・東大雪と部分的に呼ばれる事もあります。
山地・山脈・山系の違いって何?
山が集まっている山地
- 複数の山が集まっている地形。
- 山脈・山系よりも標高が低い山の集まりを示す事も。
夕張山地・北見山地・天塩山地・増毛山地・樺戸山地・狩場山地などが北海道にあります。
山が連なっている山脈
- 山が1列になって続いている地形の総称。
- 大きな山がたくさん繋がって脈状になっている。
- 山地よりも標高が高く、険しい山々が集まっているものを示す。
山脈が集まっている山系
- 2つ以上の山脈が近接・平行して集まっている地形の総称。
- 大雪山系・旭岳などのように、所属している山系と山の名称を示す場合もある
この辺を突き詰めてみると地形学とかになるんでしょうか。
峰が連なっている連山(連峰)
- 山脈よりも低く、短く峰々が繋がっている山の集まりの総称。
- 標高が低い山が連なっている時に山脈ではなく、連山・連峰と呼ばれる。
丘稜・台地は山?
- 台地 平地よりも高い地形
- 丘稜 台地よりも高く山よりも低い地形
山より低い、平地が盛り上がってる地形を示す時に使われています。
山の地形についての言葉
もし、山登りが好きな人にこの山のどんなところが好き?
と絡まれても返答ができるように、山の地形に関する言葉を簡単にまとめてみました。
山頂・ピーク
山のてっぺん。頂点。山の一番高いところ。
峰
高くそびえる山のてっぺん。山頂・ピークと同じ意味合いでもある。
稜線と尾根
山頂と山頂をつないでいるでっぱり部分。
山頂にクロスするようにでっぱっている部分。
カール・ホーン
山をプリンみたいにスプーンですくったらこんな形になるんだろうな、というへこんで谷になっているの部分
山をプリンみたいにスプーンですくったらこんな形になるんだろうな、というでっぱって切り立っている部分
沢
- 谷や沢、渓谷など山の中でへこんでいる部分の総称。
- 稜線・尾根とは反対の地形。
山に登る人々の呼称
山岳部やワンダーフォーゲル部の違いなどを簡単にまとめてみました。
登山家
山に登る事を職業にしている人々。
山ヤ
山に登る人。登山家を示す事もある。岳人と言う事も。
山岳会
社会人で山に自発的に登りに行く人々の集まり。
たろう氏は所属していない様子なので、山岳部からそのまま山岳会に入会する、というものでもなさそうです。
山岳部
山に登ったり沢に登ったり、山頂を目指す事に比重を置いている高校・大学などの部活動。
たろう氏を見ている感じだと、山の知識と生きる上でのある意味での合理性が培われる部活なのではないでしょうか。
ワンダーフォーゲル部
ワンダーフォーゲル=ドイツ語で渡り鳥を意味し、登山もするが自然と親しむ事に比重を置いている高校や大学の部活動。
ワンゲル部の方が山岳部よりも優しそう、という印象などがあるそうです。
まとめ
山に関するアレコレをまとめてみました。
山の高さまで調べ始めたら地形学とか気象学とかが楽しめるようになるかも知れません。
十勝は台風の被害が少なく、降雪量も少ないのは日高山脈や大雪山系があるから、という話を聞いた事もあります。
その辺りもとても気になるところです。調べてみねばですね。
山の事に興味を持って調べていたら、山に登りたいんだねと勘違いされる事が多い十勝民・おかめでした。