北海道の歴史がぎゅぎゅっと詰まっている、札幌・野幌森林公園内にある北海道博物館。
- 北海道の太古の時代に触れられる
- マンモス・ナウマンゾウをまとめて見られる
- 北海道開拓期の歴史に詳しくなれる
- 北海道の蝦夷時代の和人の行いが耳に痛い
- アイヌ民族に関する道具・家屋展示などが豊富
- アイヌ民族の楽器を鳴らす事も可能
- ゴールデンカムイに出てくるあれこれ
などの事を見たり、体感できるようになっていました。
どんなところなのか、実際に行ってきた実体験を元に詳しく語ってみたいと思います。
北海道博物館について
北海道博物館って?
2015年4月に北海道博物館(愛称:森のちゃれんが)が開館しました。北海道開拓記念館(1971年開館)と道立アイヌ民族文化研究センター(1994年開所)という2つの道立施設を統合して新たに開設されました。
出典・北海道博物館公式サイト
場所・料金・営業時間
- 大人 600円
- 大学・高校生 300円
- 65歳以上・中学生以下 無料
北海道博物館 年間パスポート
1,100円
北海道博物館&北海道開拓の村 共通チケット
大人1,200円 大学生・高校生700円
北海道博物館&北海道開拓の村 共通年間パスポート
高校生以上2,000円
特別展示などもあるので、シーズンごとに入る楽しみがあります。
札幌市民などアクセスしやすいところに住んでいたなら、私は絶対共通年パス買いました…。
- 5~9月 9時半~17時
- 10~4月 9時半~16時半
毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は直後の平日)
年末年始(12月29日〜1月3日)
※臨時休業している事もあるので、行く時には北海道博物館の公式サイトまたは公式Twitterで営業時間や開館時間などを事前チェックしていく事をオススメします。
所要時間
- さっくり簡単に見て回るなら2時間程度
- 解説文もじっくり読むなら4時間以上
- 楽器や音楽資料を楽しむなら時間調節しよう
私は残念ながら時間が無かったので、2時間しか滞在できませんでした。
解説文をじっくり読む時間が無かったので、次回行くときは4時間はゆとりをもって行たいと思います!
解説文たっぷり&展示も盛りだくさん!なので、これくらいの時間で良いか、と思って行くと泣く事になりますよ。
音声ガイドは有料(280円)
- 解説文を読んでくれる
- 解説文以外の説明は無い
字が読める大人は借りなくても良かったかな、というのが正直な感想です。
北海道博物館の見どころ感想
マンモス&ナウマンゾウのお出迎え
入り口からはいると、すぐにマンモス&ナウマンゾウがお出迎えしてくれます。
正面に立ってみると、その大きさ、見比べられる事に感動します。
マンモス、ナウマンゾウの説明が詳しくついているので、とっても勉強になります。
マンモスとナウマンゾウってどう違うの?
という疑問を抱えているとすごくすっきりします。
- マンモス→暖かい地域に住んでいた。毛が短い。
- ナウマンゾウ→寒い地域に住んでいた。毛が長い。
もの凄く簡単に言うとこんな感じでしょうか。
実際に住んでいた場所から、どんなルートを辿って日本でも骨が見つかるようになったのか、という事を図解や映像などでじっくり解説されています。
古代の道具や土偶などの展示が豊富
北海道博物館は、土偶や石器、土器などなど、かつて北海道に暮らしていた古代の人々の暮らしにまつわる展示も豊富でした。
うっかり時間を使いすぎないように注意が必要ですね。
手宮洞窟…!!
北海道の小樽・余市に存在している、フゴッペ洞窟・手宮洞窟についての簡単な紹介もありました。
どんな壁画が見られるか資料も展示されています。
- 洞窟内の岩壁に、なんらかの道具で掘られた絵。
- 2,000年以上前の物で何の目的で、何をモチーフにしているのか未解明な部分も多い。
フゴッペ洞窟・手宮洞窟共に見た事がありますが、神秘的な空間でとっても素敵です。
アニメ映画・君の名はで主人公がヒロインを救うために、御神体のある洞窟に入って行ったシーンにすごく心惹かれた、という方にかなりオススメな場所です。
フゴッペ洞窟・手宮洞窟共に冬期間休業なので、現地に行くなら、夏の時期に行くと間違いないです。
アイヌ民族と北海道の歴史が勉強できる
代表的な戦い
シャクシャインの戦い・クナシリ・メナシの戦いなどについて展示を見る事ができます。
教科書や書籍などでよく出てくる、
- イコトイ(赤い服を着て槍を持って立っている人物)
- ツキノエ(黒い服を着て、座っている人物)
以外の人物の絵も眺める事ができます。
クナシリ・メナシの戦いを深く知るきっかけにもぴったりかと思います。
松前藩との物品のやり取りを行う、ウイマム(謁見)の様子はジオラマで再現されていました。
蝦夷地調査の事
幕末の頃に蝦夷を調査した人々についての展示では、標柱や当時の地図を見る事もできます。
北海道神宮の中、開拓神社に祀られている近藤重蔵や松浦武四郎などの話もあるので、幕末の歴史ロマンに浸りたい人にオススメです。
明治開拓期の北海道を知る事ができる
明治時代に北海道と名前が変わり、明治政府による開拓使によって開拓が進められた北海道。
その開拓の歴史を学ぶ事ができます。
戊辰戦争についても簡単に解説されていて、函館の五稜郭の造りを俯瞰で楽しむ事もできるようになっていました。
屯田兵の入植について、どんな地方に、どのくらい入っていたのか、という事もじっくりしる事が出来ます。
屯田兵絵巻という屯田兵の生活を記した物を、自由に見て楽しめるようになっていました。
大正時代以降の北海道
タコ部屋労働のこと、炭鉱労働のことなど、北海道発展の裏事情も解説文や展示品で垣間見る事ができます。
もっと展示はあったんですが、見て回る時間を2時間程度しか私は用意できていませんでした。
なので、泣く泣くざっくり見て終わりになってしまった事が今でも悔しいです。
アイヌ民族についての展示が豊富
北海道博物館では、アイヌ民族に関する展示も盛りだくさんです。
じっくり見ていたくなるものばかりなので、時間にゆとりを持つか、年パスを買っておくと安心かと思います。
ゴールデンカムイにハマっている人に楽しいポイントと併せてまとめてみました。
アイヌ民族の生活
アイヌ民族の方々が住んでいた家屋の再現があり、使っていた道具や部屋の間取りなどを見て分かるようになっていました。
道具や家の中の様子などの説明もアイヌ語での表現もあり、とても勉強になります。
- 負傷した谷垣が世話になっていたフチの家
- 231、232話の出産シーン
ゴールデンカムイを読んでいるタイプだと、勉強以外での楽しみ方もできるので、二重に楽しいです。
アイヌ民族とは関係性の深かった、熊のために使われていたオリや、餌をあげる道具などの展示もありました。
小熊を大事に育て天上の世界へ返す、イオマンテ(熊送り)などの精神的な考えについても触れる事ができるようになっています。
オリの中には子熊の剥製が入っているので、お子さんが知らないで近づくと、ちょっとびっくりするかもしれません。
- 単行本9巻(88話)では不穏さを醸し出していた
- 単行本12巻(111話)では谷垣が子熊のオリに入れられていた
アイヌ民族の音楽が体験できる
- トンコリなどの民族楽器を弾ける
- 歌や音楽を音声資料で聴ける
トンコリを弾けるのは、中々できない体験なのでは?と思います。
弾いてみたかったんですが、時間が無くて断念しました。
また、音楽資料でアイヌ民族の伝統的な歌などを聴く事ができるようになっています。
幅広いラインナップだったので、アイヌ民族の音楽が聴きたい!と思っている方は相当楽しいんじゃないでしょうか。
アイヌ民族の物語・英雄譚
アイヌ民族の物語・英雄叙事詩も、地域によって呼び名が違っていたり、地域での言葉の違いなども紹介されていました。
この言葉ってどんな意味だろう?この地域だとどう言うんだろう?という事がまとめられているので、とても分かりやすいです。
アイヌ語そのものへの興味もそそられる内容でした。
私が特に好きな物語はオキクルミの冒険です↓
現代の北海道とアイヌ民族のこと
明治時代~現代までの5代に渡る物語が人物同時の会話形式で語られていました。
実際に残る話や道具なども紹介されています。
個人的な感想を述べると長くなるので避けますが、色々と考えさせられる展示となっていました。
是非、じっくり読んでみて下さいね。
北海道の動物について
北海道に住んでいる動物についての説明を見ながら楽しいしかけで遊べるのも、北海道博物館の魅力の一つかと思います。
どんぐり(ボール)を転がして遊べる
木々の合間・動物の合間にどんぐりを転がして遊ぶ事ができるようになっていました。
落下地点はバリエーションがあり、カケスが隠した、水に落ちたなど、様々な音が出ます。
お子さん向けかも知れませんが、大人でも楽しかったです。
現代の北海道と動物について考えられる
北海道内をドライブしていると遭遇する動物との危険、についても分かりやすくまとめられえていました。
我が家では、家族が狸を引いてしまったり、しょっちゅう鹿とぶつかりそうになります。
北海道に来たてで、各地をドライブしたいと思っている方への注意喚起としてオススメかと思いました。
最後に
北海道博物館に行ってきた感想や所要時間などをまとめてみました。
ゴールデンカムイにハマっている人間によるものなので、偏っていてすみません。
ただ、時間が無い・先人カード巡りが目的だった中で行ったので、実際にはもっと展示は盛りだくさんです。
たっぷり時間を作って見に行く事をオススメします。
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