歴史旅が趣味の十勝民・おかめです。
帯広百年記念館がオススメ!
何故かというと、緑ヶ丘公園内にある、百年記念館ではこんな事が勉強できるからです。
- 十勝開拓の歴史やアイヌ民族の伝統・文化
- マルセイバターサンドのラベルの元となったバター缶を作っていた晩成社・依田勉三
- 緑ヶ丘公園の敷地に立っていた十勝監獄について
- 十勝で発掘された縄文土器
- 十勝の農業の歴史と今
- 十勝で取れる豆の種類の紹介
- 十勝に存在する動物・植物
所要時間は1時間もあれば見て回れる施設です。
解説文などをじっくり読みたい!という方だと2時間程度で十分かと思います。
臨時休業などの情報については帯広百年記念館公式サイトを要チェックです。
帯広百年記念館で十勝について学ぶ
十勝の広さは岐阜県と同じくらい
広い広い北海道の中でも、1、2を争う面積の十勝。
実は、本州の岐阜県とほとんど同じくらいのサイズなんです。
その広い十勝に存在している市町村のそれぞれのサイズ感も見る事ができるので、十勝ってやっぱり広いのか、としみじみ思えます。
十勝開拓の歴史は民間から
- 明治以降、十勝が開拓されたのは民間が主
- 民間団体として有名なのが晩成社
- 屯田兵の入植は無い
- 十勝監獄の囚人の力で道路や建物が建った
という十勝開拓の歴史にまつわる民間団体や、人々の事を学ぶ事がパネル展示などで学べるようになっています。
この辺は割とグラフや、数字が多いので数字に強い人だと面白いのかも知れませんね。
十勝開拓の父・依田勉三と晩成社
実際にはあまり十勝に功績を残せずに倒産してしまった晩成社と、その依田勉三について写真や映像などで学ぶ事ができます。
- 伊豆からやってきた民間の開拓者たち
- 幹部とその妻たちのこと
- 作ったバター缶や肉屋のこと
- 土地を現在の帯広に当てるとドコになるか
- 政府から土地利用を認められた話
などが分かりやすく展示されています。
六花亭の銘菓であるマルセイバターサンドの包装紙の元となった、バター缶のラベルデザインを見る事もできます。
十勝を舞台にしたNHKの朝ドラ『なつぞら』では泰樹おじいちゃんが晩成社のバター食べた事ある発言もしていましたね。
十勝監獄について
百年記念館が建っている緑ヶ丘公園の敷地は、かつて十勝監獄が建っていた場所でもありました。
そのため、十勝監獄にまつわる展示もたくさんではありませんが、見る事ができます。
かつて使われていた書類や、ドア、印章などに時代を感じる事ができて楽しいです。
ちなみに、グリーンパークの広い芝生に面した道の途中に十勝監獄跡の石碑や、石油庫を見る事ができるので、百年記念館を見た後に寄ってみては如何でしょうか。
十勝日誌を書いた松浦武四郎
十勝の有名老舗菓子店の一つ、六花亭が出しているお菓子の詰め合わせに十勝日誌というものがあります。
この十勝日誌、北海道名づけ親でもある松浦武四郎が、実際に十勝を見て回った時に綴った日記を模したデザインとなっているんです。
原文そのままなので、私にはまだ楽しく読めませんが、読める人には楽しいのではないでしょうか。
こんなの難しくて読めない!という方は六花亭の十勝日誌がとても美味しいのでオススメです。
主な十勝の農産物展示
- 十勝の農産物の割合
- 農産物の種類
- 十勝の農産物の歴史
についてを解説したパネルで知る事ができます。
びっくりするのは、豆の種類の豊富さです。
- 第一次世界大戦の時、ヨーロッパでは、食生活に欠かせない豆の価格があがり、他の国からも買い求めていた
- ちょうど、十勝では豆を作っていたので、とても良い値段で豆がたくさん売れた
- そして、一気にお金持ちになる、成金が増えた
豆で成金、という事で豆成金という事ですね。
また、第二次世界大戦後では、小豆が赤いダイヤと呼ばれ、不作の時には高値で取引されました。
昭和の時代には、ゴールドラッシュならぬ、小豆ラッシュが起こっていたのです。
>>小豆と言えば十勝の理由は?赤いダイヤ、投機対象なのは何故?
十勝の動植物
十勝に生息している動物を剥製などで見る事ができます。
動物だけでなく、鳥類などの剥製も見る事ができます。
また、昔の時代に生きていた、生物の化石を使った展示もありますよ。
十勝で化石が発掘された、デスモスチルスという生物についての紹介もあります。
足寄町の化石博物館に行くと、もっと詳しく知る事ができるので、化石に興味ある!という方にオススメです。
道東では最初期と言われる縄文土器
その発掘についての事や、土器の紹介も見る事ができるようになっています。
そんな事を考えさせられます。
百年記念館でアイヌ民族について学ぶ
常設展示で見られるアイヌ民族の道具など
アイヌの人々が暮らしの中で利用していた道具や着物、祭壇などの展示を見る事ができます。
釧路市立博物館・北海道博物館と比べれば規模の小さな物になりますが、コンパクトに分かりやすくまとめられているので、見やすいと思います。
明治の北海道を舞台にしたゴールデンカムイでは、十勝は名前くらいしか出てませんでしたね。
先人カード・上野サダ氏
十勝のアイヌ民族の伝承・保存活動や
帯広カムイトウウポポ保存会の設立の際、
中心的な役割を果たしていた
という上野サダさんが、先人カードでは選出されていました。
アイヌ語教室などを開き、アイヌ文化の振興に尽力されていたのだとか。
百年記念館では、十勝帯広でのアイヌ民族に関する保存会の情報も掲示されています。
しかし、より詳しく現在の活動などを知るには、リウカがぴったりです。
※尚、先人カードの配布については、帯広百年記念館の窓口または電話でお問い合わせする事をオススメします。
>>先人カードって?
アイヌ民族文化情報センター リウカ
- 百年記念館が開館している時に無料で入れる
- アイヌ民族に関する本が読める
- アイヌ民族の歌や踊りの音声が聴ける
- アイヌ民族の工芸・遊具を見る事ができる
椅子に座ってじっくり本を読んだりする事も可能ですが、そこまで広くない場所です。
譲り合って利用する事をオススメします。
詳細についてはアイヌ民族文化情報センター リウカ→http://www.museum-obihiro.jp/を要チェックです。
帯広百年記念館について
場所
会館時間
- 常時展示室 9時~17時(最終入場16時半)
- リウカ 9時~16時半
- 休館日 展示室・リウカ共通で毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)
臨時休業などの情報については帯広百年記念館公式サイトを要チェックです。
料金
料金(団体) | |
大 人 | 380 (300)円 |
高校生 | 190 (150)円 |
65歳以上の十勝管内居住者名 | 190(150)円 |
中学生以下 | 無料 |
お得な帯広百年記念館・おびひろ動物園・児童会館の3館共通チケットを買えば、大人800円(高校生400円)で楽しめるようにもなります。
最後に
十勝や帯広の歴史などを一度に学べる、帯広百年記念館について、実際に行って来た体験を元に見どころをまとめてみました。
帯広百年記念館の近くにはおびひろ動物園や、広い芝生のグリーンパークなど、お子さんと一緒に楽しめる施設もあります。
ソフトクリームラリーがてら、ちょっとしたお散歩の目的先に如何でしょうか。