山菜のウド、あなたは食べられますか?
私はあの独特の味が苦手で、あまり食べられませんでした。
えぐいというか、苦いというか、渋いというか…。
なんとも言えない大人の味がしますよね。
- 皮を厚く剥く
- 中の白い部分は切って水に晒す、酢水につける
という非加熱のアク抜きの方法がウドのアク抜き方法としてよく見かけますよね。
私も、ネットや本を参考に、上記の方法でアク抜きをして酢味噌和えにしてみたり、皮はきんぴらにしてみたりしました。
折角山菜が食べられるなら、美味しく食べられる人間になりたい。
私が作った料理なのに、家族ばっかり美味しいって食べられるのはずるい。
という食いしん坊の欲が、ウドを食べたい私の原動力です。
しかし、ウドの風味がどうしても苦手な事はすぐ変えられません。
どうしたらいいのか、と考えていた時。
知人の山菜に詳しい方(仮に山菜マスターとします)にこんな話を聞きます。
山菜マスターは
『ウドが苦手で食べられないなら、しっかりアク抜きして食べたら良いじゃない』
とおっしゃったのです。
- ウドをそのまま食べやすいサイズに切る
- 鍋にお湯を沸かして、重曹を溶かす
- 食べたい柔らかさになるまで茹でる
- 冷水にさらす
という、茹でるアク抜き方法を教えてもらいました。
そして、茹でるアク抜きをした後のウドを使って酢味噌和えや炒めものにしてみると、全く食べやすさが違ったのです。
とはいえ、まだ完全にウドを克服できたワケではありません。
しかし、ウドを積極的に食べても平気、程度には少し成長する事ができました。
ありがとう、山菜マスター。
- ウドを食べてみたけど、風味で挫折した
- ウドが苦手でも食べられるアク抜き方法を知りたい
- ウドを楽しく食べられる人間になりたい
- っていうか、ウドってどうやって食べるの?
と思っている方の参考になれば幸いです。
超簡単なウドのアク抜き方法
ウドに泥がついていたり、汚れている時は洗ってからやってみて下さいね。
ウドの皮の表面についている産毛のようなものも、茹でているうちにとれていくので、産毛の処理も不要です。
ウドを切る
枝の部分や葉の部分と太い所を切り分けます。
明らかに傷んでいる部分は切り取っておくと安心です。
枝と葉についてはそれぞれの使い方を後で説明します。
口に入りやすい長さに切ります
食べやすいサイズに短冊切りなどにします。乱切りなどにしても良いかもですね。
重曹入りのお湯でウドを茹でる
ウドが入る鍋に、たっぷりのお湯と、それに見合った量の重曹を入れて、ウドを茹でます。
目安は水1Lに足して重曹小さじ1、と重曹の袋に書いてあったので、適当にそれっぽく入れました。
食べられる硬さになったらOK
茹でながら、ウドがお好みの硬さになったらザルにあけて、冷水で軽く洗います。
つるっとしたウドの中の部分だけが残るので、感動します。
ちなみに、好みの硬さは個人差があると思うので一概に何分、とは言えませんが、数分で茹で上がります。
箸でつついたり、一枚とってかじってみて下さい。
アク抜きしたウドの食感はタケノコ
アク抜きしたウドを食べてみると、独特のウドらしさは優しくなっていました。
そして、タケノコのような食感に。
しゃきしゃき、しゃくしゃく、という食感がとても楽しいものだと知る事ができました。
ウドの枝と葉を食べるには?
ウドの枝はお好みでアク抜き
ウドが苦手な私は、枝の部分もさっとゆがいて、炒めものの具にしてみました。
産毛みたいなのが気になる時も、茹でればつるっとなるのでオススメです。
ごま油で炒めただけで美味しく食べられるようになっていました。
ちなみに、ウドの風味大好き!という家族がいる方は、枝をそのまま炒めものにしてあげると喜ばれます。
芽の部分は天ぷらに
なので、天ぷらにするとウド感が和らいで良いかと思います。
大きな葉はウド好きな家族向けの炒めものに入れてあげました。
天ぷらにするとこんな感じになります。
アク抜きをしたウドを食べてみて、これくらいならイケるかも!と思えたなら、是非試してみて下さいね。
ウドが好きな家族がいたら、天ぷらはとても喜ばれますよ。
ウドの定番な食べ方
ウドを茹でるアク抜きをした時と、非加熱のアク抜き方法でそれぞれ食べた時の感想と一緒に、定番の食べ方をまとめてみました。
基本的にウドが苦手な人間の感想となっています。
ウドの酢味噌和え
写真は酢味噌和え、になる直前の茹でるアク抜きした後のウドと酢味噌です。
しゃきしゃき食感&ウドの爽やかな風味を、初めて楽しむ事ができました。
非加熱なアク抜きで作った酢味噌和えは、私はどうしても食べられませんでした。
ウドが好きな家族には、ちょっと物足りない、食感の方が目立つ、と言われました。
また、酢味噌和えにして寝かせてから食べる、冷凍して保存→自然解凍して食べる、などなど人によって様々な楽しみ方があるようです。
私は、さしみこんにゃくについてくる酢味噌で食べるのが一番美味しいと思いました。
ウドの天ぷら
ウドの先端、芽の部分だけで作ってみました。
本体と比べて、そこまでえぐみや風味は強すぎない、とは思います。
が、匂いがそもそも無理!という人には不向きかもしれません。
ウドが好きな人は、何もつけないでそのまま喜んで食べてました。
天ぷら粉があればすぐに天ぷらを作れるので愛用してます。
ウドのきんぴら
ウドの皮の部分はきんぴらにされる事が多いようです。
写真も皮の部分を使って、人参を加えて作りました。
酢味噌和えよりも、私は多少食べやすかったです。
ウドが好きな家族にはかなり喜ばれました。
まだウドが苦手、という私のような人はアク抜きをしたあとのウドを細切りにして、きんぴらにするのもアリだと思います。
しゃきしゃきした食感が楽しめて、とても良かったです。
ウドの野菜炒め
葉や枝の部分などは野菜炒め、油炒めにされる事が多い様子です。
私も試しに、洗っただけのウドの枝部分だけをごま油で炒めて食べてみました。
が、ちょっと意味が分かりませんでした。
ウドが好きな人だと、とても美味しく感じられるようです。
ウインナーと一緒に炒めてみると、ウインナーの香辛料っぽさで食べやすくなりました。
最後に
ウドを苦手だけど、ウド好きな家族が美味しいって言って食べてるのが羨ましいから、自分も食べられるようになりたい!
という食いしん坊の欲求から、ウドを重曹で茹でるアク抜き方法を知る事ができました。
山菜マスターな知人には本当に感謝です。
次の山菜シーズンには、もっと違うウドの楽しみ方を知る事ができれば良いな、と思います。
以上、山菜シーズンを楽しみにしている食いしん坊・おかめでした。