この春に十勝や帯広へ引っ越ししてくる人、移住予定がある、という人に向けて、
- 知っておくと得かも?
- 話のタネになるかも?
な事をご紹介したいと思います。
まず、始めにこれだけは言わせて下さい。
これから書く事には、私個人の思い込みや偏見が多く含まれています。
あくまで、私という一個人の話として話半分程度に読んで頂ければ幸いです。
私=帯広生まれ帯広育ちの30代の歴史好き主婦です。
また、札幌から帯広に引っ越す、という方はコチラ↓をどうぞ
※以下から、帯広市民もひっくるめて十勝民と表記しています。
十勝民の特性
- 十勝民ってだいたいこんな感じ
- 十勝帯広で見聞きする単語ってこういう事
というのをあくまでおかめ個人の体感でまとめてみました。
新しもの好き
十勝民は新しいものが大好きです。
北海道内初上陸!なものが来ると、行列を作りに行きます。
なので、新しいものが出来た時には注意をしましょう。
1ヶ月もすれば落ち着いてる事があります。
むしろ、早いとこ行かないといつの間にかお店が無くなってる事もあります。
気になっているなら、半年以内には行った方が後悔せずに済むでしょう。
温泉=モール温泉
十勝の温泉は基本的にモール温泉(お肌がつるつるになるとよく聞く)です。
1回500円くらいで入れる温泉もほとんどがモール温泉。
温泉好きには堪らないのではないでしょうか。
また、最近ではサウナにも力を入れているので、十勝各所に個性あふれるサウナがたくさんあります。
運転が荒い
中々ワイルドでアクロバティックな運転に遭遇する事がある時もあります。
色々思う事があるかもしれません。
その時はどうか、冷静な対応をお願いします。
十勝モンロー主義
十勝モンロー主義、という言葉があります。
ざっくり言うと、十勝は十勝で完結する愛すべき場所!的な感じです。(個人差有り)
行き過ぎた地元愛から、十勝独特の上から目線のように感じてしまう事があるかもしれません。
十勝民はただ、地元が大好きなだけなのです。
陸の孤島になる
十勝と外部をつなぐ高速道路や峠道が封鎖されると、十勝は陸の孤島になります。
特に札幌と帯広を行き来する高速道路・道東道は事故などで通行止めが多いのでご注意を。
しゅんとかちゃいとか
十勝民はしばしば、しゅんかちゃいに載ってた、とよく言います。
これ、字にすると“しゅん”か“Chai(チャイ)”に載ってたになります
- しゅん→ソーゴー出版
- Chai→十勝毎日新聞
が出している、無料のフリーペーパー(っていう厚さじゃない)です。
イベント情報やグルメ情報などがたくさん載っています。
月末近くに家に届いている事が多いですが、もし、届いていなければ図書館などで読む事ができます。
かちまい
十勝でよく読まれている新聞は、十勝毎日新聞(勝毎かちまい)です。
新聞に載るよ!新聞に載ってたよ!という話になったら、それは大体勝毎の事を指しています。
勝毎と言えば花火大会でも有名ですが、十勝民は近場に行かずテレビ中継を見る事もあります。
もし、勝毎のバックナンバーがどうしても欲しい!となったら勝毎の本社へ行きましょう。
競馬場
北海道でばんえい競馬が楽しめる唯一の存在となっています。
敷地内にあるとかちむらでは地元食材や飲食店、キッズスペースがあります。
週末には人で賑わっています。
かちぷら
十勝プラザという、帯広駅前にあるガラス張りの見た目が個性的な建物です。
十勝まるしぇや菊まつり、ハンドメイドのバザーなど、イベントごともよく行われています。
5・6階部分にはトレーニングルームがあり、大人でも1回につき170円でランニングマシンやエアロバイクなどの機械類の他、ダンベルなどの道具も使えます。
トレーニングするならシャワーも無料で使える、不思議な場所です。
おびひろ動物園
近年ではたぬき好きの担当さんのTwitterによる投稿がきっかけで、たぬきで有名になりました。
ゴールデンウィーク前の時期に行くと、桜が咲いていて綺麗です。
だいたいの小学校や中学校の遠足などで1度は行きます。
十勝民について知るなら百姓貴族
- 鋼の錬金術師
- 帯広の農業高校や畜産大学をモデルにした銀の匙
を書かれている荒川弘先生の百姓貴族を読むのがオススメです。
十勝帯広の特殊性や農業&酪農の話について詳しくなれる上、めっちゃ笑えるお得過ぎる漫画です。
十勝帯広の特殊グルメ
豚丼
十勝民に対して「美味しい豚丼屋さん教えて!」と聞くと困惑した顔をする事があるかも知れません。
ぱんちょうやとん田など、行列が出来がちな豚丼屋さんは観光客の人達が行く、というイメージを抱いています。
カレー
十勝帯広で根強い人気のあるインデアンカレーは、ソウルフードの1つです。
スタバや次郎系ラーメンのような、アレンジする為の呪文も存在します。
お店で初めて食べる時には、よく耳を澄ませて、呪文を唱えている声を聞いてみましょう。
また、持ち帰りには鍋を持参していくのが一般的です。
ちなみに、インデアンカレーの他にもジャングルワンという十勝独特のカレーチェーン店もあります。
トッピングの種類を色々楽しみたいという時はジャングルワンに行ってみるのもオススメです。
中華チラシ
帯広の中華料理屋さんで食べる事ができます。
豚肉・野菜・キクラゲ・卵などをオイスターソースで主に味付けされた炒めものが、ご飯の上に乗っています。
中華料理屋さんで昔、まかないで出されていたものが元で、お客さんから中華チラシという名前を付けられたといわれています。
ますやパン
十勝でパンと言えばますや!
白スパサンド!
そんな立ち位置にいるパン屋さんです。
特に麦音という店舗はイベントごともよく行われていて、大人気のお店です。
肉じゃが
帯広市民の給食の思い出の味は肉じゃがです。
揚げパンを食べた記憶がない人がほとんどのハズ。
肉じゃがを愛するあまり、帯広市役所で食べられる日もあります。
再現するためのレシピも公開されていますよ。
焼き肉
桜が綺麗に咲き始める前から暖かく晴れた日、
夏の暑い日などには特に、どこかしらから肉を焼く良い匂いがする事があります。
十勝民は焼き肉が大好きです。
花見と書いて、焼き肉と読みます。
ジンギスカン、と書いて焼き肉と読みます。
暖かいから、晴れてるから、特に理由はないけど肉が食べたいから。
自宅の庭で、自宅のカーポートで、焼き肉可能な公園などで焼き肉を楽しみます。
フレンチドッグ
帯広、というか十勝、むしろ道東全域にわたる話になります。
アメリカンドッグは砂糖がついてて当たり前と思われています。
フレンチドッグ、という名前でよく呼ばれています。
スーパーでも砂糖が付いた状態で売られています。
中身は魚肉ソーセージである事が多いです。
ウインナーでケチャップソーセージのアメリカンドッグを楽しみたい時は注意して下さい。
たかまん
たかまんのおやきが食べたい!という言葉を聞くことがあるかもしれません。
たかまん=高橋まんじゅう屋のおやきの事です。
会社のおやつに10個単位で買っていくこともあります。
包装紙は昔の帯広市街の地図です。眺めていると楽しいです。
柳月のレストラン
六花亭のカフェレストランは北海道各地で見かけることがあります。
しかし、柳月のレストランは帯広のトスカチーナしかありません。
時期になると、オーダーメイドパフェというとんでもないパフェも楽しめます。
また、誕生日に行くとケーキのサービスやバースデーソングを歌ってくれるのは六花亭の喫茶室です。
ワイン
十勝には池田町で作られているワインがあります。
地元のワインという事で、トカップや山幸、セイオロサムなどなどを進められる事もあるでしょう。
初めて十勝ワインを飲む人に私が特にオススメしたいのは、
ブルームやナイアガラスパークリングなどのスパークリングワインか、まちびと木樽です。
また、畜産大学の敷地内で上川大雪酒造が碧雲蔵という名称で日本酒を造っていたりもします。
十勝の歴史
十勝帯広に住んでいると、よく目にしたり、聞いたりする歴史の話をざっくりまとめました。
晩成社
十勝の歴史を語る上で、というか六花亭のお菓子を食べる上でも欠かせないのが晩成社です。
明治初期に静岡からやってきた団体で、リーダーの依田勉三が特に有名かと思います。
水光園という温泉周辺から晩成社の人々が開墾を進めていました。
周辺には石碑も残されています。
十勝監獄
明治時代から十勝の道路や建物などを作り、十勝の開拓に大きな影響を与えました。
緑ヶ丘公園(グリーンパーク)にあり、今でも石碑などを見ることができます。
とてっぽ通り
帯広の西5条通りに併行するように続いている散策路です。
大正時代に日甜という砂糖を作る会社が作った、十勝鉄道が走っていた跡に作られました。
私は歴史好きなので、これ以上語るとクドくなるからもうやめておきますね。
最後に
十勝帯広に引っ越しする、移住予定がある、という方向けに話のネタになりそうな事をまとめてみました。
繰り返しますが、全て私の偏見と思い込みが含まれています。
十勝民からすれば、これが抜けてる!この話知らないの!?
という事もたくさんあるかと思いますので、是非それは現地に付いた時にお楽しみ下さいませ。
・・・・・・
以上、長々書いてるけど本心は
十勝監獄について興味を持ってくれる人が増えれば
百年記念館の展示スペースとかもっと広がるんじゃね?
特別展とかやってくれるんじゃね?
と思っている歴史好きの十勝民・おかめでした。
ちなみに、十勝ネタで面白い百姓貴族もアニメ化するとのことで、今から楽しみです。