エゾシカ肉のカレーとかエゾシカ肉ジャーキーとか、エゾシカ肉入りの缶詰とか大好きです。
知り合いから狩猟でとったエゾシカ肉を頂いた時は、ジンギスカンなど味付けにして焼き肉を楽しんでいます。
私は牛肉を食べると具合が悪くなる時がありますが、エゾシカ肉だとそういった事もありません。そういう理由もあって大好きなんです。
しかし。
と疑問に思いました。
味の違いが気になったので、コープさっぽろでエゾシカ肉を買って食べ比べしてみました。
- 家によくある調味料を使って
- 時間をかけずに
- エゾシカ肉を美味しく食べたい!
という方や、
- エゾシカ肉を貰った
- 食べ方が分からない
- 独特の臭みが気になる
という方の参考になれば幸いです。
狩猟エゾシカを食べる
エゾシカ肉ってどんな肉?
切ってみると、牛肉のように赤い肉をしています。
実際に鉄分の含有量はすごく高く、その代わりに脂質が低めだそうなので、女性には嬉しいお肉ですね。
鹿肉の状況によっては豚や牛、羊とはまた違う独特のニオイがします。
スーパーなどで売られている鹿肉はあまり強いニオイはしません。
狩猟で獲られた頂いた鹿肉は酸味がある匂いというか、独特のケモノ臭がする、といえば良いのでしょうか。
血抜きの具合や新鮮さによって影響があるそうなので、一概には言えないんですが。
生で食べるのは危険
- 細菌がいて食中毒になるから
- 衛生法が変わったから
- 野生の動物だから何がどうなってるかわかんない
という事で、現在では食べる時はしっかり中心まで火を通して食べるように!という事になっています。
食べた後の細菌などの影響が年単位で遅れて出た事例もあったそうで、食べた時はなんともなくても、その後に問題が起きる可能性も指摘されています。
なんにせよ、安全に美味しく食べようね、という事ですね。
焼く
- 下味を付けて焼く
- 焼いてからタレを付ける
頂いたエゾシカのモモ肉を、まずは焼く2パターンで楽しんでみました。
ニンニクやショウガ、ごま油などで下味を付けてから焼くと、身もふっくら柔らかくなって食べやすくなっていました。
独特の匂いや味もほとんどしないので、羊や豚のジンギスカンを食べている気分です。
焼いてからタレをつける、とレバー的な血肉感がしました。
牛肉みたいにわさび醤油で食べてみたらどうなるんだろう?と思ってやってみましたが、レバー的な味は強いままでした。
なので、鹿肉を焼き肉で食べるなら
- レバー好きなら後付け
- レバー苦手ならつけ込み
がオススメかと思います。
また、私は焼き肉として強火で短時間で焼いてしまいがちです。
しかし、そうするとぱさつきやすくなるので、鹿肉をより美味しくたべるには低温でじっくり焼くのが一般的には推奨されています。
ジンギスカンのたれで食べるのも、やっぱり美味しかったです。
揚げる
- 下味を付けて揚げる
ザンギにしようと思ってたのに片栗粉なかった・・・!
ので、カツになりました。
にんにくしょうが醤油酒など、ザンギの下味ががっつりきいたエゾシカのカツになりました。
しっかりした肉質のおかげで、すごく食べ応えのある美味しいカツで、すごく白米が進みました。
エゾシカ肉特有のニオイが軽減され、肉の味が素直に楽しめるようになるのでエゾシカってちょっと苦手、という人にもオススメなのではないでしょうか。
シカの味を弱めたくない、という時には塩こしょうの下味だけでも美味しいのでは?と思います。
片栗粉を付けてザンギにするのも美味しいだろうと思うので、今度機会があればやってみたいです。
煮込む
ゴロゴロに切って、市販のルウを使ってビーフシチュー的なものにしてみました。
食べ応えのある美味しいビーフシチューになってしまって、せっかくのエゾシカ肉な味が感じられませんでした。
シチュールウの味がしっかりしてて美味しい!という状態になってしまったので、ちょっと美味しかったけどちょっと後悔です。
ただ、
- エゾシカ肉が苦手だけど貰った
- エゾシカ肉を牛肉みたいに食べたい
という時にはぴったりな食べ方かと思います。
鹿肉の入手方法
- 自分で獲る
- 人から貰う
- 生の鹿肉を買う
- 鹿肉の加工品を買う
自分で獲れない、人から貰うこともない、という場合には北海道ではコープさっぽろで買う事もできます。
エゾシカ肉を使った加工品だと、北海道内の道の駅や観光施設などでも買う事ができます。
エゾシカ肉のカレーや缶詰などをよく見かけますね。炊き込みご飯の素もあったり、美味しいものがたくさんです。
我が家は特に陸別町浜田旅館の混ぜご飯の素が大好きです。
また、お祭りやイベントの時には鹿を使った料理を楽しむ事ができたり、ジビエを扱うお店で鹿を食べる事もできます。
自分で獲った鹿肉を食べたい!という内容のエッセイ系漫画もあるので、狩猟に興味があるという方にオススメです。
市販(飼育)エゾシカを食べてみる
貰った鹿肉を美味しく食べ終えたところで気になりだしたことがあります。
上の項でも紹介しましたが、コープさっぽろで生のエゾシカ肉が売られています。
滅多にコープ行かないのですっかり忘れてましたが、そういえば売ってたよねと思い出したのです。
野生の鹿の味を忘れないうちに食べ比べをしてみよう!という事で買ってみました。
コープさっぽろのエゾシカ肉
お肉のコーナーの片隅にエゾシカ肉のコーナーがあって、加工品と一緒に陳列されています。
2021年11月現在で
- モモ肉(写真上)は100g298円
- 肩ロースは(写真下)100g598円
で買う事ができました。
ラベルには管理番号が記されていて、自分が買ったエゾシカ肉がどこ産・狩猟or飼育・オスorメス・推定何才なのか分かるようになっています。
私が今回買ったエゾシカ肉は、知床産の飼育されたメス推定2才のものでした。
肩ロースだと脂のりが良い肉が好き!という方にオススメですが、さっぱりしてる方が好き、という方はモモ肉がオススメかと思います。
焼く
前回の反省を生かし、じっくり弱火で焼いてみました。
焼いている時に思ったのが、貰ったエゾシカ肉と比べてニオイが全然しない事に驚きました。
下味なしで焼きましたが、エゾシカ肉の甘さがしっかりして独特のレバーっぽさもなく、クセのないラム肉を食べているような感じでした。
ニンニクやショウガなどの下味をつけないでそのまま焼いて、塩こしょうを振るだけで美味しく食べられました。
焼くと、肩ロースは脂が気になりましたが、モモ肉はさっぱり食べられました。
揚げる
エゾシカカツにすっかりハマってしまったので、買ったエゾシカ肉もパン粉をつけて揚げてみました。
下味は塩こしょうのみです。
モモ肉だとちょっと固くなってしまいましたが、肩ロースは程よい柔らかさで、
脂の部分もサクサクした衣のおかげが美味しく食べられました。
私が単に揚げ物が好き、なだけかもしれませんが。
鹿肉とパンが合う、と思っているのでこんなものも作りました。
食べる時にはこの上にパンを乗せて挟んで食べました。
からしマヨネーズの辛さもエゾシカ肉の甘さに合っていてとても美味しかったです。
狩猟と飼育の食べ比べ感想
狩猟で獲れた、貰ったエゾシカ肉は確かにケモノ臭がしたり肉も血が多く甘さを感じるというより肉の味を感じられた気がします。
市販の今回私が食べたエゾシカ肉は強いていうと、クセの無い子牛や子羊の肉のようでした。
市販の鹿肉は本当に臭みがなく、とても食べやすくて美味しかったです。
料理はしやすく、誰でも食べやすい、という利点はありますが、ちょっと物足りないと感じてしまいました。
ただ、狩猟で貰ったエゾシカ肉が苦手でそれ以降エゾシカ肉が食べられない、という方には市販のエゾシカ肉をオススメしたいです。
最後に
鹿肉を美味しく食べる方法を試行錯誤してみた話でした。
鹿肉は血が多いから血抜きをすると良いだとか、丁寧に時間を掛けて料理すると美味しい、という話もあります。
試してみたい料理法だらけですね。
鹿肉について調べていたら北海道の歴史とエゾシカの関係も気になってきたので、色々勉強してみたいと思います。
自分で狩猟免許を獲って狩りに行く、というのも憧れますがクマとクモが怖いので悩ましいところです。
>>北海道でエゾシカを狩猟するのに必要な免許や費用は?駆除したら貰える報奨金って?