鹿追町の然別湖周辺の山々で、タイミングが合えば見られるという、ナキウサギ。
山の賢者とも言われるその可愛らしい姿を見るために、白雲山・天望山に登ってみました。
2020年の10月、ナキウサギを見に行きたいという山男と一緒に、然別湖の山を登った感想をまとめてみました。
ちなみに、私はたろう氏と違って、登山が趣味とか昔やっていたとか、そんな人間ではありません。
運動だって、普段の移動手段が主に徒歩&Switchのリングフィットアドベンチャーで遊んで運動する程度です。
- ナキウサギってどんな動物なの?
- どこで見られるの?
- ナキウサギが見られる山ってどこ?
- 白雲山・天望山ってどんな山なの?
- 登山に慣れてないタイプでも登れる山?
と思っている方の参考になれば幸いです。
ナキウサギって?
日本では北海道にしかいない
- ユーラシア大陸などに約20種類生息している
- 日本では北海道にしか生息していない
- 日高山脈や大雪山系などの高い山に住んでいる
- 岩がゴロゴロした、ガレ場と呼ばれる所にいる
- 体の大きさは10~20㎝くらいで、体重は100g前後
- ピチチッ、ピィー、など高い鳴き声を出すのが名前の由来
北海道にしかいないので、日本のナキウサギ=エゾナキウサギを示します。
高い山の岩場にちょこんと座っている姿から、何かを考えている風なので山の賢者と呼ばれるようになったのだとか。
ちなみに、漫画・ゴールデンカムイではナキウサギを捕まえているシーンもありました。
現実のナキウサギは絶滅の恐れがある動物なので、見かけても捕獲したり、脅かしたりしてはいけません。
高い所にいるのは何故?
氷河期に大陸と北海道が陸続きだったころ、ナキウサギがやってきました。
氷河期が終わり、大陸と続いていた道がなくなってしまうと、ナキウサギは北海道から戻れなくなってしまいました。
そのため、寒い場所を求めて山を登り、然別湖周辺の山々など高い山に住み着くようになったと考えられています。
然別湖周辺の山々には、永久凍土という、一年中溶けることのない氷があります。
また、ゴロゴロした岩の間からは、風穴という地中の涼しい風を吹き出す隙間ができています。
涼しい場所でしか生きられないナキウサギにとって、然別湖周辺の山々は住み心地の良い場所なのですね。
見られる時期はいつ?
- 冬眠をしないから冬に向けて巣に食べ物を蓄える必要がある
- 食料を集めて活発に動く事が増える
冬に食べるご飯を集める為におでかけするから、人間の目によく留まりやすくなるという事のようです。
ナキウサギについて知るなら鹿追ジオパーク・ビジターセンターへ
- ナキウサギが北海道にやってきた流れが映像でよく分かる
- 鹿追・然別湖の成り立ち土や岩について詳しくなれる
- 入館料は無料!
山が好き、自然が好き!というタイプにはかなり楽しい場所となっていました。
詳しくは公式サイトを要チェックです→とかち鹿追ジオパーク
道の駅ではナキウサギのクッキーが買える
鹿追町の街中にある、道の駅・しかおいでは地元産の野菜の他、可愛いナキウサギのクッキーなどを買う事もできます。
>>道の駅鹿追の魅力
生きたチョウザメを見る事もできるので、生物好きには行くだけで楽しい素敵な場所です。
ナキウサギがいる白雲山&天望山で登山
ナキウサギが見られる山の一つである、白雲山・天望山について簡単にまとめてみました。
白雲山・天望山ってどこ?
然別湖から見える、通称・くちびる山が天望山、その隣の少し高い山が白雲山です。大雪山系に属する山の一部です。
白雲山、天望山、それぞれ単体でも登って降りて来られます。
という事で立て続けに登ってきました。
山頂でお昼ご飯を食べた時間も含めて、計4時間半くらいで登って下りてくる事ができました。
白雲山、天望山を単体で登るとしても、それぞれ約1時間半もあれば登り下りができるようです。
白雲山の山頂は岩がゴロゴロ
登っている間は、それなりに細い道が見える状態で歩けるようになっています。
白雲山の山頂が近づくにつれて、岩がゴロゴロしたガレ場になっていきます。
岩だらけな山頂は、私にはとてもつらかったです。
- 大きな岩がゴロゴロしていてどこを歩けば良いのか分からない
- 岩が大きすぎて隙間も大きい→挟まりそうで怖い
- 岩の上に立ち上がると下に見える景色が凄く怖く見える
- たまにゆらゆら揺れる岩がある
2017年にたろう氏と一緒に登った事がありますが、その時は泣きながら登りました。
むしろ、山頂から降りる時の方が怖かった記憶があります。
今回もビビりながら這うように登りました。泣かなかっただけ成長した私、偉い。
山頂から見下ろす然別湖の風景はとても素敵でした。
高い所が得意&岩場が怖くないタイプであれば問題なく楽しめる山だと思います。
天望山は岩がゴロゴロしてない
天望山は白雲山と比べて、私の中では登りやすく下りやすい印象です。
登っている間、笹など植物が茂ってるところが多かったからでしょうか。
下を見下ろしても、高くて怖い!と感じる事が少なかったです。
- 笹が茂っていてちょっと足元が見にくい
- 白雲山と比べて登りがやや急な場所、足場が細い場所もある
木の根が盛り上がって道に高低がついていたり、木が道に倒れていたりする場所もあります。
が、それでも白雲山と比べれば登りやすいと私は思いました。
山頂が近くなってくると、十勝平野が広がっている様子も見られたりします。
- 高い所が苦手なタイプでも安心できる山頂の様子
- 山頂は広くないので、ご飯を食べるなら譲り合いも大事
- 山頂に木があるので白雲山と見える景色が全然違う
また一緒に登ろうか、と言われても天望山ならまだ気持ちが楽です。
とはいえ、白雲山から見る然別湖の方が好きというのが正直な感想です。
白雲山・天望山はそれぞれ、鹿追周辺・の小中学生が登山学習で登る山でもあります。
ナキウサギの声だけ聞こえた2020秋
ナキウサギを見るために登ってみた白雲山&天望山。
- 白雲山を半分と少し登ったあたりの岩がある所
- 天望山の山頂を下りて、然別湖沿いの麓を歩いている時
残念な事に、私は姿を見る事はできませんでした。
が、生のナキウサギの『ピチチッ』という鳴き声が聞けて良かったです。
鳴き声がしたら静かに立ち止まって、声のする方をじっくり注意深く見ると、運が良ければ姿を見つけられるようです。
2017年に登った時には、たろう氏がたまたま至近距離に現れたナキウサギをがっつり見てました。
私は見る事ができませんでしたが、その場にいた他の人も見つけられていました。
なので、白雲山の山頂はナキウサギを目にしやすい場所のようです。
そして私はナキウサギを見つけにくいタイプなのかも知れません。切ない。
然別湖に関するアレコレ
ホテル風水で日帰り風呂も楽しめる
然別湖に近接して建っているホテル風水では、日帰り温泉(12時~17時)に入る事も可能です。
然別湖周辺の山々で登山を楽しんだりした後に、然別湖&山を眺めながらお風呂に入れます。
宿泊してゆっくり然別湖を楽しみたい、という時にもぴったりですよ。
冬にはしかりべつ湖コタンが開村
冬の然別湖の湖上に作られるしかりべつ湖コタン。
話すと長くなるので詳しくはコチラ↓をどうぞ。
最後に
ナキウサギを見たくて白雲山&天望山に登ってみた!という感想まとめでした。
ナキウサギの姿は見られませんでしたが、声だけ聞けて良かったです。
そして何より、単純に然別湖が好きなので、天気の良い山頂から見える然別湖はとても素敵でした。
以上、鹿追町が大好き!特に冬の然別湖でしかりべつ湖コタンを見るのが毎年の楽しみな十勝民・おかめでした。