十勝在住・歴史好きのおかめです。ライフワークは北海道の歴史を勉強する事です。
屯田兵の歴史を知りたい!という事で、旭川市の旭川駐屯地の隣にある北鎮記念館に行ってきました。
北海道における屯田兵の歴史や、陸軍であった第七師団の戦争での活躍、旭川という街の変遷などが十分に学べる施設です。
- 旭川が好き!
- 北海道開拓の歴史の勉強がしたい!
- 屯田兵の歴史を詳しく知りたい!
- 自衛隊に関する事が知りたい!
- ゴールデンカムイの聖地巡礼として行きたい!
- スタンプラリーの目的地にしたい!
と思っているタイプにはまさしく垂涎モノの場所、旭川の北鎮記念館について語っていきたいと思います。
北鎮記念館って?
営業時間
- 夏期(4~10月) 9時~17時
- 冬期(11月~3月) 9時30分~16時
休日
- 毎週月曜日(祝日の際は翌日)・年末年始
入館料
- 無料
札幌からは車で1時間半~2時間程の距離です。
旭川の自衛隊旭川駐屯地に隣接して建っています。
近くまで行けるバスもあったので、旭川駅からバスで行く、という事もできますね。
北鎮記念館ができたきっかけ
終戦間際に焼却処分命令の出ていた、軍の機密文書「師団歴史」。
この文書を貴重な資料として後世に伝える為、1人の軍人さんによって十勝の畑に埋めて保管されていました。
終戦後、掘り起こされ、北鎮記念館を作るきっかけになったのだそうです。
北鎮記念館ではイベントなども行われているので要チェックですよ→北鎮記念館公式サイト
北鎮記念館の所要時間について考える
- 写真撮ってOK
- コスプレもできる
- 無料なのにガイドまでしてもらえる
ガイドは30分か1時間かの選択式です。
1時間みっちりしっかりガイドして頂いたんですが、時間が過ぎるのが本当にあっという間でした。
ガイドして下さった方も本当に熱心に教えて下さる上、合間合間に質問はないですか?と聞いてくれるんです。
ただ、気になる事全部聞きまくってたらさすがに迷惑かしら、と思って自重しました。
もしも時間が許すならガイド付きが断然良いです。
資料にはもちろん解説などもついていますが、ガイド有りと無しとでは全然重みが違います。
軍刀の戦争中の変化や陸軍と海軍の制服の意匠が違う理由など、たくさんの豆知識もちりばめてガイドをして頂けます。
(戦争が始まった頃は立派だったのに、終戦近くなると心もとない柄になってくる軍刀とか。仲が悪かったから陸軍はフランス式の制服で、海軍はイギリス式の制服を採用したとか)
日露戦争だとか大戦の話も詳しくしてもらえるので、戦争モノ苦手なんだよなーっていう人にこそオススメしたいですね。
北海道の開拓が始まった頃から現代にいたるまで、150年程です。この歴史を振り返る事になります。
歴史ロマンに浸りたい!という方は所要時間は1時間~2時間程、と思って行くと存分に楽しめるかと思います。
そして、ガイド有りで楽しみましょう。
北鎮記念館の見どころ
屯田兵・第七師団と旭川
北海道開拓の歴史を語る上で欠かせない存在、屯田兵。
今でこそ自衛隊だったり、戦争中は陸軍であった第七師団も元をたどれば屯田兵でした。
この屯田兵の歴史を様々な資料で学ぶ事ができます。
屯田兵の決まりや、生活を描いた絵などもあり、当時の様子をうかがい知る事ができます。
また、使われていた道具なども展示されていました。
私が一番印象に残っているのは、旭川を守りに適した軍都として推す中、北の都として天皇家の離宮を作る計画があった事です。
ただ、この計画は札幌・函館に反対されてなかった事に。
北海道主要都市を語る中で札幌・函館・旭川となった理由がよく分かった気がしました。
旭川にある「永山」の地名も第七師団とゆかりがあります。
時の師団長・永山武四郎氏が天皇陛下に「まだ名の付いていない土地に名前を賜りたい」と申し出た際の事です。
開拓に貢献しているのだから貴方の名前を付けると良い、という事で師団長の名から永山になったのだとか。
ちなみに、第七師団をだい“しち”しだんと呼ぶのは、天皇陛下がそう呼ばれた為だそうです。
千歳にある自衛隊・第七師団はだい“なな”しだんになります。
戦争と第七師団
第七師団も戦いに参加していた日露戦争や大東亜戦争。
それらの戦争に関わる資料も広く展示されています。召集令状だとか、戦争で使われていた遺品の軍刀だとか、当時を忍ぶ資料もたくさんありました。
特に、玉砕をテーマにした絵は、ガイドして頂いて《当時の状況》が胸に沁みた状態で見ると心を抉られます。
戦う武器が無くなっても、体が無くなっても、魂になってしまっても敵に食らいつけ。という心構えを説かれる程の戦時の凄まじさ。
戦争の歴史が気になっている、という人には一番心躍る展示となっています。
戦争にそれほど詳しくない私ですが、ガイドをして頂いた事で知らない歴史に触れる事ができました。
戦争の歴史になかなか踏み込めない、という人には良いきっかけ作りになるかと思います。
たくさんの資料
制服や銃、軍刀、使われていた道具などなど。本当にたくさんの資料を見る事ができます。
銃を眺めているのが好き、零戦にロマンを感じる、というミリタリー系な人にとっては、居るだけでウハウハな空間ですね。
軍服と軍帽も階級ごとに飾られているので、違いを見つめているだけでもとても楽しかったです。
なお、北鎮記念館の外にも資料を見る事ができます。
通りに面した入り口から入ると、旭川の街にあったというすずらんの街灯を再現したものを見る事ができます。
裏側から入ると、かつて第七師団の門にあった柱などを見る事ができました。
どっちの入り口から入っても、違う出口にも一回は出た方が良いです。
私は裏側から入ったのですが、帰る時に大きな通りから正門を見て、そっちもあったか!と激しく後悔しました。
顔はめパネルも大きな入り口の方にあるようです。
最後に
旭川にある北鎮記念館はガイド付きで見て回った方が楽しいという事について語ってみました。
私の場合は、1時間のガイド終了後、ゆっくり資料を見て回って、存分に楽しんできました。
資料に添えられた解説の文章や当時の規律を書いた資料など、ちゃんと読みたい、と思えるものがたくさんあったからです。
なので、歴史が好き!という方が北鎮記念館に行く場合、最低でも2時間は見学に使える時間を確保して行く事をオススメしたいと思います。