夏になると屋台でフレンチドックが食べたくなる十勝民・おかめです。
十勝の夏に行われる、勝毎花火大会。
十勝の新聞社・十勝毎日新聞が開催している花火大会ですね。
北海道外の人にも有名かと思います。
私は小さい頃から十勝に住んでいます。が、勝毎花火大会を直接見に行ったのは、大人になってからです。
何故なら。
混雑を嫌うタイプの十勝民にとって、家で地元のテレビ局の花火中継を見ながらご飯を食べるのがド定番。そのため、私も小さい頃から、テレビで見ている事が多かったんです。
大人になってから行きましたが、その迫力に圧倒されました。確かにテレビとは大違いでした。
今年は勝毎花火大会を見に行こう!と思っている方に、私の実体験を語りたいと思います。
と思っている方の参考になれば幸いです。
勝毎花火大会の真実
まず、残酷な真実をお伝えしなければなりません。
有料観覧席、せめて入場整理席に座らなければ、勝毎花火大会というものを満喫する事はできません。
このPVのような、光と花火の共演は無料の一般観覧席からはまず見られません。
あれかな?あれじゃない?というのは見られます。
十勝のラジオでお馴染み・栗谷さんの美声で、どんな事が起こっているのかも分かります。
しかし、ちゃんとは見られません。
そのため、一般開放席に座るとなると、迫力のある花火大会だけが残る事に。
そして、毎年20万人前後の人間が動くという、とんでもない規模の物です。
※帯広市民の人口は約16万人・十勝の人口は約35万人。
結論から言います。
と私は思っています。
それでも良いから勝毎花火大会を見に行きたい!折角休み取ったんだし!
という方の為に、一般開放席における注意点を以下にまとめてみました。
一般開放席ってどんなとこ?
事前の有料の抽選に外れてしまった場合、勝毎花火大会を見るには一般開放席で見る事になります。
前項でお話しましたが、真髄を楽しむ事は難しいです。
確かに、有料席と比べると多少不利な部分はあります。
しかし、打ち上げ場所の近くで楽しめる大迫力の花火が見たい、純粋に花火そのものを楽しみたい、という方にはぴったりです。
一般開放席で見る際の場所や、注意点を以下にまとめますね。
一般開放席の場所
一般開放席は有料無料問わず言えるのですが、全部、橋の近くでの観覧となります。
でよく見られない、という場所もあります。
無料で見る事になるなら、一般開放席Bで見るのが良い、という事になるんですね。
ただ、この考え方をする人はたくさんいます。そのため、例年ぎっちぎちに混んでます。
大変混雑が予想されます。なんて表現ではぬるいです。
満員電車の中か?というくらいのぎちぎち感で考えた方が良いです。
花火が終わった後の移動でも、人々が塊になって動いているに等しい状態です。なので、帰る時間もかなりかかる、という事を心に留めておいて下さいね。
ちなみに、有料席・入場整理券席はこんな感じになっています。
テントなどがある本部席周辺が一番良い席、という事ですね。
ちなみに、この有料席には十勝在住者限定・有料観覧席優先予約という枠もあります。
という事さえしなければ、十勝民であるだけで優先予約・一般抽選販売・入場整理券席の三段階で応募する事ができます。
テレビで観るにしても、その日はスーパーでオードブルなどの販売が増えます。テレビで観てる人が多いからなんでしょうね、きっと。
一般開放席で見る時の注意点
19時30分頃からの打ち上げの勝毎花火大会です。なので、一般開放席でゆったりしっかり見たいのであればしっかり準備をして臨みましょう。
遅くても16時には現地に居て、場所を確保する
一般観覧席を家族一丸となって取る程の地元民の多くは、昼間から敷物を持ち込んでのんびり開催時間を待っている事も多いです(知人談)
なので、早くても昼前、遅くても16時頃には現地についていましょう。でないと、満足に席が取れない可能性しかありません。
もちろん、敷物など持参です。
トイレが激混みする前にトイレを済ませておく
花火大会が始まる直前になったら、トイレは激混みし始めます。
その為、トイレが混み始める前に行くか、花火が始まっても良い、トイレに並びながら花火を見るぞ!という気概が必要です。
出店も混むので、食べたいものは早めに買う
人が増えてきたら、当然出店も混み始めます。
その為、気になっている食べ物はさっさと買っておきましょう。
焼き物系だと特に『今焼いてるところだからちょっと待っててね』が増えます。花火大会の最中に買いに行こうとしたら、今度は『売り切れました』と言われる事も。
後悔しない為にも、食べたいんだもん!と思ったらすぐ行動しましょう。
ぎっちぎちの席に空きを見つけたら、周囲に声を掛けて座る
皆が自由に座っている中。もう、花火が始まってしまう時間だから、席は取れない!とは言い切りません。
2人程度なら、座れるスペースは実は意外とあるものです。さっきまで人が座っていたけど、居なくなった、という事があるんです。
けれど、何も聞かずに座ろうとするのはちょっとやめておきましょう。実は待ち合わせの為に席を空けているんだ、という事もありますので。
なので、念のため隣接する席の方に確認してから座ると揉めません。
勝毎花火大会の状況を確認できる状態にしておく
会場で確かに音楽や進行の声は聞こえてきます。しかし、今はネット上やラジオなどでも勝毎花火大会の情報を流してくれています。
そのため、微妙に進行状況の分かりにくい場所に座った場合、ネットで状況を確認しておくと良いですよ。より楽しめますから。
その他にも、
という事が挙げられます。
打ち上げギリギリに現地に行けば良いや、という気持ちだと、歩きながら花火を見る事になる危険性が高いです。席には座れなくても良い、空気を感じたいだけ、という人にはオススメですが。
尚、会場周辺には駐車場はありません。
勝毎花火大会公式サイトのよくある質問などで特設駐車場やシャトルバスの案内があります。要チェックですよ。
勝毎花火大会の色んな問題
有料無料問わず、勝毎花火大会についてのトイレ・ゴミ・迷子問題についてまとめてご紹介しますね。知らないで行くと大変な目に合うのでご注意下さい。
※ほとんどトイレに入れなくて困った、という話しかしません
トイレ混雑すぎ問題
トイレはあります。ですが、問題は人の多さです。
簡易トイレに始終、人が並んでいます。
トイレが近いという人は、トイレに並びながら花火を見るしかないんじゃないか?とさえ、正直思います。
そして、並んでいれば無事トイレが済ませられる、という期待はしない方が良いです。
何故なら、トイレが詰まって使えなくなる事も多いからです。3年前、初めて現地に勝毎花火大会を見に行った時に経験しました。
びっくりしました。並んでた列が動かなくなった、と思ったらトイレがいきなり使用中止になるんですもん。
そして、他のトイレに並ぼうとしたら、最初の2倍以上の行列になっているんです。
花火が終わってから、どこかでトイレを借りよう。私はそう思って我慢する事を決めました。
外界のトイレまでが遠すぎる問題
花火大会開催場所近くのトイレを借りればいいや。ちょっと小腹も空いたし。
と安直な発想をして我慢する事を決めた私。しかし、地獄はここから始まりました。
まず、人混みが凄くて会場から帯広駅の方を目指すのも時間がかかります。
強いて言うと、満員電車に乗っている人ごとゆっくり移動しているような状態です。ひどい時はちょっとずつ前に進んでく感じでした。
そして、会場から一番近いコンビニを見た時、衝撃を受けました。
いやあ、あり得ないと思いました。次に近いコンビニまで我慢してみましたが、そこも同じくらいの行列です。
会場付近のコンビニは2~3店舗のみで、後は帯広の街中にある飲食店を目当てにするくらいしかできません。
そう判断して、私は帯広の街中に向かいました。
が、そこも人、人、人の波!当たり前ですよね。さっきまで花火を見ていた集団が移動しているだけなんですから。
その為、飲み屋さんでお手洗いをお借りしました。あの時の飲み屋さん、本当に有難う御座いました。(飲み物を注文して、代金もお支払いしました。トイレを借りるだけ、はオススメしません)
この時の教訓です。
- トイレには5時間は行けないと思え。
- トイレが近くなるような事はするな。
- 現地に行く直前に必ずトイレを済ませておけ。
- ギリギリまで我慢せず、尿意を感じたら会場内のトイレに並べ。
翌年に行った時には、現地に入る前にトイレをきちんと済ませ、会場ではほぼ水分を取らず、フィナーレ前には会場から離れてトイレを探す、という事をしました。
トイレの問題は深刻です。特に、小さいお子さんがいると更に難しい問題かと思います。
子供でも安心して使えるトイレは、帯広駅や街中まで行かないと無いのでは?と思っています。
毎年迷子・落とし物が出る問題
最初にも説明しましたが、20万人規模が動く花火大会です。
そして、移動する時も人混みの中を行く事になります。なので、好奇心旺盛だったり、やんちゃだったりするお子さんは迷子になる確率がものすごく高いです。
目立つ服装をさせたり、特徴のある服を着せたり、もし迷子になっても良い対策を立てておくと安心ですね。
迷子センターの人の放送でうちの子だ!とすぐに判別できるよう、名札をつけておく事が一番良いかと思います。
尚、迷子になった子は本部席周辺で保護されます。なので、迷子になった、放送を聞いた、という時は本部席へ行きましょう。
会場にゴミ箱無い問題
勝毎花火大会の会場には、ゴミ箱はありません。出店で買ったものなどを食べた後は、各自で持ち帰る必要があります。
尚、近くのコンビニやスーパーに寄って捨てて行こう、という考えもあまりオススメできません。
何故なら、どこのお店も毎年大変な目に合っているからです。その為、花火大会のゴミ捨てるな!などの対策が取られてもおかしくないと思っています。
帯広の飲食店が一気に混む問題
花火大会の最中、帯広の街中の飲食店はかなり静かです。そして、花火大会が終わってから、21時~22時程度になっていきなり混む、という感じになります。
新規で入ろうとしても席がない、という事がしばしば。お店によっては、長い時間待たされる、という事もあります。
また、カラオケ店なども待つ時間が長かったり、時間制限がかかる事もザラです。
札幌や旭川、函館などの都会にあるような飲食店の規模と数を期待すると痛い目を見ますよ。なので、晩御飯を街中で食べるつもりなら、予約が必須となります。
北の屋台行きたいよね、なんて思っても、ぎゅうぎゅうに混んでいる可能性しかありません。
十勝民が見る勝毎花火大会
ここまで読んで花火大会の現地まで行くのは嫌になってきた、という方がいるかも知れませんね。
でも、ちょっとでも楽しみたい。という方に十勝民の楽しみ方をご紹介します。
十勝川の橋から見る
地元・十勝民は十勝川にかかる橋から見る事もします。
花火大会の会場と比べると、確かに迫力では劣りますが、綺麗にみられる範囲内です。そして、会場よりも遥かに空いていてゆったりできます。
打ち上げ場所から一番近い十勝大橋は、交通規制や人混みで混雑します。一番良く見られますが、同時に危険です。
その為、音更から掛かっているすずらん大橋・平原大橋、札内から掛かっている札内大橋から見ている地元民も多いですね。
河川敷など車を駐車しても大丈夫なスペースもあるので、花火だけを見たい、という人はこの辺りでゆっくり見ている事も多いですよ。
テレビで見る
十勝のローカルテレビ局・OCTVで毎年勝毎花火大会の中継をしています。
最初から最後までたっぷり中継して、尚且つその後は再放送までします。
現地でちゃんと見られなかったとしても、OCTVの再放送でこんな事が起こっていたのか、という事が分かるんです。
この中継だと有料席でしか見られない、花火以外の物も見られるのですごく楽しいんですよね。
その為、一般観覧席で見たけど、イマイチだった、という方が十勝で一泊するなら。ホテルで是非OCTVの再放送を観て下さい。
ホントはこんなんだったの!?という驚きが待っているはずですから。
ちなみに、十勝民だと寿司や焼肉を食べつつ、テレビ中継を楽しむ、という事だってできますよ。トイレも行き放題、のんびりし放題で最高です。
勝毎花火大会をやっている時間帯、帯広の街中は閑散としています。
いつもだったら賑わう晩御飯の時間帯です。
そう、この時間帯こそ、帯広の街中で飲食を贅沢に楽しめるチャンス。
花火大会を近くで見に行っていたり、遠くから見物していたり、家の中で見ている人が多いこの日。
北の屋台や、いつもは混み合う人気のお店に入りやすい日でもあるんです。
団体旅行で花火大会に行く事になったけれど、人混みは苦手だから…という方。有料席じゃないなら勝毎花火大会見に行く気失せた…という方。
帯広の街中で美味しい夜を楽しんでみては如何でしょうか?
暇を持て余した店主やスタッフから、十勝や帯広のディープな話を聞ける可能性も大です。
運が良ければテレビ付きのお店で花火大会の中継を見る事が出来るかも知れませんよ。
最後に
十勝花火大会のトイレ・ゴミ・混雑問題について、会場以外での楽しみ方について、十勝民による実体験からご紹介しました。
家でテレビで観るのが一番イイ!という事が伝わったでしょうか。
とはいえ、要領が良い人や花火大会に慣れている人なら、トイレのコツや楽しみ方を知っている方も多いでしょう。
大規模な花火大会に行き慣れている人がもし周囲にいたら、話を聞いてみるのも良いと思います。
花火大会の迫力を楽しみたい!という方は準備万端整えて、現地に向かって下さいね。